ホームユース時代の花の基準

家庭で長くお花を楽しむには採花直後の花を使うのがいい、と考えられています。

しかし問題は今、採花した花をどのように運んだか、どのように保管していたかが重要です。せっかく朝の採花でも温度コントロールが効かない車で運び、冷蔵庫ではない所で保管されていては新鮮な花も駄目になってしまいます。

ホームユースの花がこの後、益々普及することになれば採花日が重要なのではなく、保存技術と輸送技術、加工技術が重要になってきます。ホームユースの花はご家庭に飾り5日、7日と確り楽しむことが出来るかどうかが問題になります。これまでの調査では一様に1週間の日持ちがあれば多くの消費者の方からはご満足いただける、という結果を得られています。

お花を長期保存するには海上コンテナで輸送する温度が参考になります。エクアドルーオランダ間では約20日かかりますが、コンテナ内の温度は0.5℃です。アフリカからオランダに行くコンテナも0.5℃となっています。これらの事から花の長期保存は0.5℃が適しているということが出来ます。

インパックは一昨年、これらの事を参考にしてエチオピアー横浜間を海上コンテナでテスト輸送を実施しました。この時は予想外の7週間がかかり一部廃棄したものがありましたが、それでも日持ち検査の結果3週間から4週間の日持ちが確認することが出来ました。 これらの事により、花の鮮度は採花日ではなく、輸送、保管条件がより重要になると考えられます。

投稿者: 守重知量

インパック株式会社 取締役会長 株式会社守重本店 代表取締役

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